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るんぺるのまんがらいふ

マンガ紹介&レビューブログ。マンガはジャンル、年代問わず。

武富健治「鈴木先生」

マンガ紹介(学園もの)

こんばんは~

 

わりと読み口がライトなマンガを紹介してきたので、

うってかわってガツンと重いマンガも紹介します。

 

内容はタイトルの通り、中学教師である鈴木先生と生徒たちの話です。

 

が、よくある教師モノとは一線を画しています。

 

なぜなら鈴木先生は、学校で起きる問題、生徒や先生が抱える問題

(タブー視されることが多いいじめや性の問題も含めて)に

全力でぶつかり、常識や大人の都合で回避することをよしとせず、

常に考え考え考え続けて解決していこうとするからです。

 

時には、鈴木先生から問いかけられる生徒の気持ちになって考えたり、

 

時には、鈴木先生の真剣な(はずの)心の叫びに爆笑し、

 

時には、鈴木先生が突きつけた命題が頭から離れなかったり・・・

 

とにかく考えさせられる作品です。

 

 

個人的には、家に友達を連れてきたときの女子生徒と母親との

やり取りが印象的でした。

(思い出しながら書いてるのでセリフは違うと思いますが、

雰囲気を感じていただければ幸いです)

 

~~~~~~~~~~~~~~~

友達を家に連れてきたときに

 

母「東小の子でしょ?ろくにあいさつもできないんだから。

  あんな子達と付き合っちゃダメよ。」

 

娘「・・・」

 

別の友達を家に連れてきたときに

 

母「今度は礼儀正しい子ね。

  ああいうお友達ならいいのに。」

 

娘「・・・」

 

母「あら、ほめてもそんな顔するのね。」

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ほんの1コマ、2コマなんですが、

自分も、あぁこういうことあったなぁって思い出しました。

自分が子どもを育てることになったときに、忘れないでいたい。

 

 

ただ、その描写の仕方や鈴木先生のキャラクターによって、

好き嫌いが分かれる作品であるかもしれません。

Amazonのレビューでも賛否両論寄せられてますし)

 

けれど、私は面白いと思いました。そして、

こういう作品が出てくるからこそ、日本のマンガにさまざまな

多様性や深みが増していくんだろうと思います。

 

 

 

 

--雑記

 

鈴木先生を呼んで少し考えたこと。

 

私は昔から、

 

「教師という大変な仕事は自分には務まりそうもない」

 

とずっと思っていました。

 

なぜ「大変」と感じたのか?

その理由の1つが、鈴木先生を読んで分かりました。

 

教師というのは、自己と他者の高度な感情のコントロール

求められる職業だからです。

 

私自身、社会人になり、会社で働いてみて思ったのですが、

会社員の場合、仕事をするのにそこまで感情のコントロール

求められるものではないのではと思います。

(もちろん職種等にもよりますが)

 

すごく嬉しいときも、すごく悲しいときも、

手を動かせば、目の前の仕事は片付いていきます。

 

もちろん、より良いパフォーマンスを出すためには

ある程度の感情のコントロールは必要ですが。

 

 

けれど、教師というのはそうもいかないんじゃないかと。

 

なぜなら、まだ感情のコントロールが未発達な子どもたちが

日々たくさんぶつかってくるからです。

 

彼ら彼女らの気持ちを受け止めつつ、乱された自分の心も

整えつつ、なおかつ自分と相手の両方の感情を

良い方向に導いていかなければならない・・・

 

教師の仕事が、単に勉強を教えるだけならそこまで必要

ないかもしれませんが、生徒の人格形成にも役割を

担っている身としては避けて通れない問題です。

 

さらには、コントロールし損ねた感情をもてあまして

いる大人も職員室や家庭にはいっぱいいる。

 

なんて大変なんだろう!

 

 

鈴木先生の作中には、感情をどんどんぶつけてくる

生徒がたくさん登場するので、こんなふうに

長年なんとなく大変だと思っていたことの

側面の1つが浮き彫りになりました。

 

 

長くなりましたが、

マンガを読んで色々考えるのが好きだけど、未読の人には

ぜひ読んでほしい作品です!

 

ちなみにドラマ化され、来年映画化も予定しているみたいですね。

 

ではまた~

 

【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆ 8

 

 

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