水城せとな「失恋ショコラティエ」既刊6巻
こんにちは。
今回はこちらの作品を紹介します!
もしも生まれ変われるなら
彼女の赤血球になりたい
最新6巻が先日発売されたばかりの、水城せとな先生の「失恋ショコラティエ」です。
小学館の月刊少女マンガ誌「Flowers」で連載中です。
試し読みはこちらで。
ランキング紹介などで何度か触れたのでご存知の方も多いかと思いますが、個人的に今連載中の作品の中で一番好きな、まっとうな恋愛モノです。
(このブログのカテゴリのマンガ紹介(恋愛もの)には、王道恋愛ものとは異なる作品が多いのですが、その中では王道に近いほうかもしれません。ただ、別マとかの青春系恋愛ものとは一線を画していますが。。)
ただ、絵や話の内容が人を選ぶかもしれませんので、万人におすすめできるというわけではないのですが、一味違った恋愛作品、人間のドロドロした部分が描かれた作品を読みたい方にはおすすめです!
■あらすじ(上記試し読みHPより)
製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?
このあらすじは、物語りの一番最初の方のみなので、もう少しネタバレでいいのでオススメポイントを知りたい、という方は、続きからどうぞ!
■前述のあらすじの続き
バレンタインのプレゼントとして、腕によりをかけてサエコのための特製チョコレートを作った爽太。
しかし、元彼とヨリが戻ったから、とあっさりふられてしまう。
大きなショックを受けた爽太は、一大決心し、サエコの心をつかむショコラティエになるため単身フランスへ飛び立つ・・・
と、これからフランス修行編が始まるかと思いきや、
1ページで5年の月日が流れ、
帰国後、一人前のショコラティエとして日本でも有名になり、父親の店を引き継いで自分の店をオープンさせることになり、順風満帆な爽太。そこでサエコと再会したが、彼女から思いもよらぬお願いが…!?
と、このようにひたすら想い続けるも報われない爽太ですが、サエコへの想いが一流のショコラティエを目指すための大きな原動力となっているのがおもしろいところ。
素直で一途なのが爽太の魅力ですが、サエコを振り向かせるためにはただ追いかけるだけでなく、あえて「悪い男」「敷居の高い男」を目指してみたり。
一方サエコは、高校の頃「学年1のイケメンと次々付き合ってきた女」と言われるほどの女性。
ものすごく美人、というわけではないようなのですが、天然と計算の見事なバランスで爽太を翻弄します。
以下ちょっとネタバレなので反転で隠します↓
物語が進むにつれ、旦那さんとの亀裂が深まっていくサエコ。実在するサエコさんのように、こちらのサエコさんも離婚してしまうのでしょうか?どちらにしても、結婚生活がうまくいってないからって他の人を巻き込むのは、不幸になる人が増えるからやめておいてほしいと個人的には思います。。
その他にも魅力的なキャラクターが登場します!
フランス人で老舗パティスリーのイケメン御曹司だけどアニメオタクのオリヴィエ
爽太の店の頼れるスタッフ、薫子さん
爽太の妹でお店を手伝う大学生のまつり
爽太と片思い仲間でモデルのえれな
有名ショコラティエでおネエ系なリクドーさん
などなど
個人的には、自分に自信が持てなくて自ら動き出せず、アラサーの哀愁をただよわせつつも鋭いツッコミを放つ薫子さんに幸せになってほしいです(笑)
恋愛マンガって、どこかしら共感できるところがなければ、この人たち何やってんの?となってしまいますよね。作品に共感できるかできないかは人それぞれですが、読みごたえのある作品を探している人にはおすすめですので、未読で気になった方はぜひ読んでみてください!
ちなみに、最新6巻の最後がものすごく気になるところで終わっていたので、つい発売中のFlowers2月号を買って帰ってしまいました。まんまと出版社の思惑にはまってますが、萩尾望都先生と高橋留美子先生の対談が興味深かったので良しとしますw
Flowersの方も、物語が急展開していたので、次刊発売が待ち遠しいです^^(今年の夏発売予定だそうです)
それでは~
【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 8