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るんぺるのまんがらいふ

マンガ紹介&レビューブログ。マンガはジャンル、年代問わず。

三原ミツカズ「死化粧師」と石井浩太「遺体」

マンガ紹介(社会・日常・職業)

こんにちは!

更新が空いてしまってすみません。。

3月は出張が多く、なかなか更新の時間が取れませんでした。

タブレットがあれば移動中にできるので購入を検討中です。

オススメのものがあればぜひ教えてください!

最近だいぶ暖かくなってきて桜も開花しはじめていますね~

今回は、そんな春の陽気とは程遠いこちらの2作を紹介します!

死化粧師 1 (Feelコミックス)死化粧師 1 (Feelコミックス)
(2003/07)
三原 ミツカズ

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遺体―震災、津波の果てに遺体―震災、津波の果てに
(2011/10)
石井 光太

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まず、三原ミツカズ先生の「死化粧師」既刊6巻 です。

エンバーミングってご存知ですか?

私はこの作品を読むまで知りませんでした。

エンバーミング[embalming]

遺体に防腐、修復などの処置を施し、生前の姿に近く戻す技術。

日本では遺体衛生保全と訳される。

(1巻 p4より)

この作品の主人公は、エンバーミングを行うエンバーマー・間宮心十郎です。

日本では認知度が低く、数十人ほどしかいないそうですが、エンバーマー養成のための専門学校もあるそうです。

病院で看護師さんが、亡くなった方の身なりを整えたり、女性だったら軽くお化粧してくださるのは知っていましたが、エンバーミングでは必要があればさらに、事故で負った傷や欠損した部分の修復などもするそうです。

個人的な話で恐縮ですが、昨年末に祖母が亡くなったとき

電話で聞いただけでは実感がわかなかったんですが

実家に帰って祖母の遺体と対面したとき初めて実感がわいて涙が出てきました。

最後にその人の顔や姿を見ることで、死と向き合ってお別れができるんだなぁと。

エンバーミングは故人の最後を美しく閉じるための技術です

もちろん本人のためでもあるけれど 望むのは遺族――…

俺はどちらかというと遺族のためにこの仕事をしてる

死の後始末じゃない

残された人が生きるための手助けをしたいんだ」

(2巻 p113より)

マンガとしては、

主人公・心十郎がなぜエンバーマーを目指すようになったのか?名前に込められた意味とは?

ヒロイン・アズキとの恋愛の行方は?

などの見どころも満載です。

筆ペンで描いている(?)ような独特の筆致(これが作品のトーンにマッチしてます)や、各話の最後に初めてタイトルが出てくる構成(それが絶妙なタイトルだと思わずうなります…!)などもおもしろいです。

既刊6巻ですが、今年の1/8発売のフィールヤング祥伝社)2月号から約3年ぶりに連載再開するそうです。

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そして、偶然同時期に読んでいたのが、石井浩太さんのルポルタージュ

「遺体――震災、津波の果てに」です。

こちらは、東日本大震災で大きな津波の被害を受けた宮城県釜石市の遺体安置所をめぐり、様々な人に行ったインタビューで構成されています。

昨年末に祖母のお葬式に参列した時に、地震津波で大勢の犠牲者が出た地域では、遺体の扱いや葬儀はどうなっていたんだろう?と実はずっと気になっていました。そんなときに見つけたのがこの本です。

2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った

津波は、死者・行方不明者約1000人もの犠牲を出した。

各施設を瞬く間に埋め尽くす、

戦時下を思わせる未曾有の遺体数。

次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、

人々はどう弔いを成していったのか?

釜石の人は、弱くて、強い。

(帯より)

遺体安置所の管理を申し出た民生委員の千葉さん

死体検案書作成のため遺体の検案を行う医師

身元確認のために歯型を調べる歯科医

遺体捜索を行う消防団員、自衛隊、市職員

火葬や弔いを行う葬儀場の社員や寺院の住職

など、さまざまな立場の人へのインタビューが掲載されています。

千葉さんが遺体の1人1人と向き合い、親身になって言葉をかけていく場面を読んでいて思い出したのが、

犠牲者が数で扱われるようになったらおしまいだ。

という言葉です。(どこで見たのか忘れましたが・・・)

それと、もし被災地の現場にエンバーマーの人がいたらどうだっただろう?ということも考えました。

(もしかしたら実際いらっしゃったのかもしれませんが・・・)

ちょうど今西田敏行さん主演で映画が公開されているので、こちらも見てみようと思います。

長くなりましたが、気になった方はぜひ読んでみてください!

それでは~

【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 8

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