榎本ナリコ「時間の歩き方」~隠れた名作!
こんにちは!
最近読んでおもしろかったマンガ、前回にひきつづきタイムトラベルものを紹介します。
時間の歩き方 I (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) (2009/04/07) 榎本 ナリコ 商品詳細を見る |
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扉を開けるとタイムスリップしてしまう女の子の「時間」をめぐるSFファンタジー!
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~あらすじ(本に挟んであったチラシより)
扉を開けるとタイムスリップしてしまう妙な癖をもつ杉田果子は、学校の先輩に恋するフツーの女子中学生。
ある日突然の事故で先輩を亡くしてしまった果子は、西暦2446年からやってきた時間旅行者(タラベラー)の遇太と出会う。
遇太の力を借りて、タイムスリップで先輩を助けようとする果子だが・・・!?
「センチメントの季節」などで知られる榎本ナリコ先生の作品です。
時間旅行=タイムトラベル、略してタラベル!
これだけでワクワクしませんか?笑
特筆すべきは、世界設定の緻密さ。
巻末に用語集がついてくるほど、細かく設定が考えられています。
詳しくはネタバレになるので書けませんが、例えば、タラベルには様々な制約があるけれど、それに違反した場合はどうなるか…?などなど
そして、この設定をうまく生かした物語の展開が面白いのです。
タラベルの様々な制約の中で、果子は遇太や出会った人々の力になろうと奔走します。
けれども、魔法的な何かの力で解決できるわけではないので、うまくいくときもあればいかないときもあり…
時間とは何か、限られた時間の中で生きる、もしくは永遠の時間の中で生きるとはどういうことかを考えさせられます。
また、主人公の名前(最初気づきませんでした)など、所々に作者の遊び心?もこめられてます。
掲載誌の関係等で、単行本の発売は1年以上間隔が空いているペースですが、気長に待ってます~
(2012年9月時点で、既刊3巻です)
ちなみに、榎本ナリコ先生の別の連載中作品「聖モエスの箱舟」もオススメです。
こちらは宇宙SFものですが、時間の歩き方よりももっとハチャメチャな感じで物語が展開していき、テンポよく楽しめます!
聖モエスの方舟 1 (サンデーGXコミックス) (2010/04/19) 榎本 ナリコ 商品詳細を見る |
【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆ 8