吉田秋生「海街diary」既刊4巻
今回はこちら!
海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス)
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/03/05
- メディア: Kindle版
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「BANANA FISH」などで有名な吉田秋生先生が、現在Flowersで連載中の作品です。既刊4巻。
12/10に最新5巻が発売されるので、その前に1巻から読み返そうと思って読み始め、改めて感銘を受けたので紹介します。
■あらすじ(小学館コミックHPより)
しっかり者の長女・幸(さち)と酒好きで年下の男に弱い次女・佳乃(よしの)、いつもマイペースな三女・千佳(ちか)。鎌倉の祖母の残した家で暮らしていた3人のもとに、幼いころに別れたきりだった父が残した“異母妹”を迎えることになり…。海の見える町に暮らす姉妹たちの織り成す清新でリアルな家族の絆の物語。第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
古都鎌倉を舞台に4姉妹の日常を描いた物語です。
看護師として働くしっかり者の長女・幸(さち)
地元の信金で働く酒豪の次女・佳乃(よしの)
スポーツ用品店で働くマイペースな三女・千佳(ちか)
父の死をきっかけに山形からやってきた中学生の四女・すず
すずの視点をメインに、すずが所属する地元小中学生のサッカーチームのメンバー、幸・佳乃・千佳の職場の人々、ご近所さんなど色々な人たちが登場します。
ベテランの作家さんが描いた安定した作品かと思いきや、はっとさせられるような本質を突いた表現や、中学生たちのいきいきとした描写もあり、とてもみずみずしい作品です。
四季折々の情景や鎌倉の町並み、伝統ある行事などの情緒にもあふれています。
さらに随所にコミカルな表現もあって笑えて、かつ緊張感がありテンポもいい。
兄弟姉妹がいるっていいなぁ(家族の事情を共有できる相手がいると救われることもあるので)
子どもたちをあたたかく見守る大人がいるっていいなぁ
と思いました。
老若男女問わず、特に普段マンガを読まない人にも読んでほしい作品です。
【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9