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るんぺるのまんがらいふ

マンガ紹介&レビューブログ。マンガはジャンル、年代問わず。

きづきあきら+サトウナンキ「メイド諸君!」上下巻

マンガ紹介(恋愛もの)

今回はこちらを紹介します! 

メイド諸君!  【新装版】 上巻 (ガムコミックスプラス)

メイド諸君! 【新装版】 上巻 (ガムコミックスプラス)

 

 

きづきあきら+サトウナンキ先生の「メイド諸君!」新装版(上下巻)です。

 

感想を一言でいうと、

読めてよかった・・・!

 

きづきあきら+サトウナンキ先生の作品の中で、「うそつきパラドクス」と並んで好きな作品になりました。

ちなみに「うそつきパラドクス」の紹介はこちらです。

きづきあきら+サトウナンキ「うそつきパラドクス」全10巻

 

秋葉原のとあるメイド喫茶で働く女の子たちの物語。

 

表紙とタイトルから萌え系マンガかと思われますが、

萌え要素を含みつつもそれだけではない深みのある作品です。

 

男性にも女性にもオススメです。

 

今回は少しネタバレありなので、続きからどうぞ~

 

 

主人公・藤堂千代子は、関西から大学進学のために上京してきたばかりの女の子。

偶然拾われたメイド喫茶ミルフィーユ」に魅了され、メイドのチョコとして働くことに。

 

ミルフィーユで実質上店長の権限を持つのが、灰音 こと緒方史子。

キツい言葉だが、なぜか灰音には絶対服従の、あるみ こと野口歩。

空手が得意で、お店の頼れる用心棒的存在の、蜂矢 こと蜂矢凛。

元ホステスで色気があり、蜂矢の恋人の、愛理 こと愛依。

元OLで実はコスプレイヤーで明るい、ぱみる こと山田百合。

 

そして

千代子が想いを寄せることになる、お店の常連客で格闘オタクの鳥取大介。

超ドSで合理主義者、灰音の兄の緒方秀一郎。

 

が主な登場人物です。

 

いちばんおもしろかったのが、どの登場人物の行動にも理由があるというところです。

 

例えば、

蜂矢と愛理がレズビアンカップルだと分かったとき、ぱみるは「超ウケる~」と言って笑い、相手を蔑む言動をとりますが、その裏にあったぱみるの事情と気持ちが後に語られます。

 

「だって蜂矢さんがあたしを信じてくれなかったんじゃん!

 

あたしは蜂矢さん大好きだったのに

向こうはずーっと内緒にしてて

それが分かったとき悔しくて

あたし自分がレイヤーだってバレた時に会社で言われた事を

思わず言っちゃったの

 

そしたらアッサリあたしをそういう人間だと思っちゃった

結局仲良しだと思ってたのはこっちだけだったんだなぁって」

 

相手に信じて打ち明けてもらえなかった悔しさ。

裏切られるのが怖くて相手を信じられなくなる弱さ。

 

人の行動の裏には、さまざまな感情が渦巻いていることを思い知らせてくれる作品です。

 

その他にも、

灰音とあるみの関係

灰音と蜂矢の関係

蜂矢と愛理の関係

あるみと秀一郎の関係

 

など色々な関係が描かれます。

もしかしたら作品のテーマは「コミュニケーション」なのかもしれません。

 

その中で主軸となるのが、最も難しいともいえるコミュニケーション<恋愛>です。

 

千代子と常連客の鳥取は互いに惹かれあっていくのですが、

恋愛経験もある普通の女の子の千代子に対して、

鳥取は、恋愛経験皆無で生身の女の子に対する恐怖すら持つ超超超奥手の青年。

 

「どうすれば普通の女の子であるあなたが喜ぶか必死になって

後悔と起こってない失敗の心配で地獄のように苦しむのが目に見えます

 

そのくせ嫌われたくなくていつか捨てられる日に怯えて暮らすでしょう

自分がみじめで嫌いになる一方だ

失うのがこわすぎる幸せなんて想像しただけでぐったりします」

 

・・・どうですかこのセリフ!

しかもモノローグではなく、千代子に対して言っているセリフです。

 

そんな鳥取ですが、千代子のアプローチもあり少しずつ距離を縮めていきます。

しかし劣等感から千代子を傷つけることを言い続け、挙句の果てには

「なんで○○じゃないんですか!?」

 

という迷ゼリフをぶつけてしまいます。

(ぜひ実際に読んで確かめてみてくださいw)

 

そのため一度は終わった関係の二人ですが、最後に鳥取が勇気を振り絞って千代子に伝えたこととは?

千代子はなぜ鳥取を「ご主人様」と呼び続けたのか?

そして、灰音、あるみ、蜂矢、愛理、それぞれの選んだ道は?

 

きづきあきら+サトウナンキ先生の他の作品「ヨイコノミライ」でも同じように、登場人物たちの人に見せたくないドロドロした感情がこれでもかと描かれていますが、「ヨイコノミライ」と違って「メイド諸君!」では、作品の最後でそれぞれの登場人物たちが自分なりに決着をつけ、前に歩いて行こうとする、救いが見えたので、こちらの方が好きでした。

 

冒頭にも書きましたが、新装版の前のコミックスはなかなか手に入りにくいので、

この新装版で「読めてよかった!」です。

ぜひもっと多くの人に読んでほしい作品です。

 

絵柄やストーリーで好みの分かれる作風かもしれませんが、

私は「クセになってしまった」作家さんの一人です。

 

4ヶ月連続で新作がリリースされるみたいなので楽しみです♪

ここに載せておくのでぜひお試しください!

 

3/23 主任と部下、ギリギリの関係。「コバちゃん開発日誌」

4/26 私は、僕は、恋を、できない。「バター猫のパラドクス」1巻

5/30 アイドル性春×性長グラフィティ「なまいき☆クラスメイト」

6/28 残酷エロス、完結。「僕」3巻

 

それでは~

 

【個人的オススメ度】☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9

 

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